福島 フクシマ FUKUSHIMA

津波被害と原発震災に立ち向かう人々とともに

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除染期間中だけでも一時避難を   渡利地区で住民集会

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 11月23日、福島市渡利地区で、「渡利の子どもたちを放射能から守ろう!」と題する住民集会が開かれた。主催は渡利小学校の親たちでつくる「渡利の子どもたちを守る会 (Save Watari Kids)」など。



ねばり強く行動

 
 渡利地区は、市内でも高い放射線量が計測されている地域。この間、多くの住民が、避難と補償を求めて政府と市にたいして行動をしている。
 10月8日には、政府・原子力災害現地対策本部と福島市が、同地区住民への説明会を開催。政府は、「特定避難勧奨地点には指定しない。とにかく除染をやる」という方針を示して終わろうとしたが、集まった400人の住民は納得せず、激論が5時間に及び、それでも決着がつかず。
 10月27日に、「渡利の子どもたちを守る会」の住民らが、地元で住民集会をもち、政府との交渉の方針を確認。翌28日に、住民の代表が東京・参院議員会館で、内閣府原子力災害対策本部との交渉に臨んだ。
 11月23日の住民集会は、この間の行動と交渉を総括し、次の方針を議論するもの。地区の住民ら約80人が集まった。

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「選択的避難区域」の指定を


 「渡利の子どもを守る会」代表の菅野さんが、この間の交渉の状況と、住民の側の切迫した要望に踏まえて、次のような趣旨の提案を行った。――
 政府は、渡利地区の「特定避難勧奨地点」指定を見送ったが、そもそも、このような「地点」の指定では、渡利地区に合った措置は期待できない。「地点」の指定では、それによってコミュニティが分断される恐れがある。住民も、そんなことは望んでいない。
 そこで、現在の「特定避難勧奨地点」の制度を見直し、福島市や渡利地区の実状に即して、新たな制度の導入を求める。
 すなわち、高い放射線量に不安を持つ住民、とくに子ども・妊婦のいる家庭が、それぞれの選択で、同じ市内や近隣市町村に、一時的でも避難・移転でき、必要な援助・補償が受けられるようにする制度だ。これを、「選択的避難区域」とする。
 隣の大波地区で除染が始まっているが、難航している。渡利地区の除染がいつ始まるかも定かではない。そうしている間にも、子どもの被ばくは続いている。
 とくに、除染が始まった、粉塵とともに放射性物質が舞い上がる危険な環境の下に、子どもたちを置いておくことには不安を感じる。除染の間だけでも、渡利地区を離れることができるような措置を取ってほしい。
 同じ市内でも比較的、空間線量の低い西側、具体的には土湯温泉などの宿泊施設に、一定期間、除染の対象となる地区の子どもたちを避難させる方法を提案する。
 ――この提案が、「子どもたちを放射能から守るために  渡利・小倉寺・南光台の避難の権利・賠償に関する要望書」という形でまとめられ、福島市長、県知事、政府にたいして提出されることになった。また、この「要望書」の提出に合わせて、地区住民、福島市民はもちろん全国のみなさんにも署名をお願いすることに決まった。
〔署名については、本稿の文末に〕

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(方針を提案する「渡利の子どもを守る会」代表の菅野さん)


避難を求める横の広がり 


 国も行政も除染を呼号する中で、避難を求める渡利地区の住民が、孤立させられてしまうかのように思われた。
 ところが、この要望書には、渡利地区だけではなく、隣接する小倉寺地区や南光台地区の名前も並んだ。これは、渡利地区と同じように、高い空間線量なのに、避難ができないでいる小倉寺や南光台の地区からも、渡利地区の動きに同調したいという声があがり、それを反映したものだ。
 また、福島市内の商店会からも、「渡利の子どもを守る会」に話が聞きたいという声がかかったという。
 さらに、この日の集会では、除染などで先行する隣の大波地区や郡山市、南相馬市などからも、同じ思いの発言があった。
 とくに、「大規模除染」が始まっている大波地区の住民から次のような事実が話された。
 ① 地区内で行われた放射能問題の講演会の際、自治会の役員らが、講師にたいして、「避難のことを言ったら、講演を止める」という制動をかけるなど、避難について議論することを許さない雰囲気をつくっている。
 ② 同地区の除染によって出る汚染土の仮置き場が、住民の反対の声をあげているにもかかわらず、市と自治会役員の間だけで、地区内の公園に決められた。
 ③ 実際の除染は、計画よりも1カ月以上遅れており、しかも除染後も放射線量は下がっていない。
 国や行政が呼号する除染が、住民主体を無視し、民主主義にもとるやり方で進められいることに、驚きと怒りの声が漏れた。

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(大波地区から発言する住民。農業を営んでいる。大波地区のコメから暫定基準を越えるセシウムが検出されたことについても怒りを露わにした。「そもそも大波地区が高線量地域。その上に山に囲まれて沢の水を田に引いている。こうなることは分かり切っていた。にもかかわらず、県もJAも検査をせずに『安全宣言』を出していた」と、その杜撰さを批判。)


 要求しても要求してもはねつけられるという厳しい状況にたいして、それにも挫けず、また立ち上がり、要求を突きつける。そういうねばり強いたたかいが、避難を求める住民の横の広がりをつくり出し始めた。
 「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」代表世話人の中手さんが、「まず声を挙げた。それがようやく形になり始めた。だけど結果がだせるかどうか。今日の集会は、もしかしたら、後々、『あの日が転換点だったね』と言っているかもしれない。そういえる日が来るように頑張ろう」とまとめた。



渡利署名に協力を

 
 12月上旬の対市交渉にむかって、緊急の署名が呼びかけられている。福島市内、県内のみならず、全国のみなさんの協力を訴える。
 一次締め切りは、12月9日。

署名フォーム1(PC対応): 
http://goo.gl/RJlUJ

署名フォーム2(PC、携帯対応): 
https://pro.form-mailer.jp/fms/0a9d20d924258

紙の署名用紙: 
http://dl.dropbox.com/u/23151586/111126_watari_shomei_2.pdf


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★避難の要求と交渉についての過去の記事★

▽子どもだけでも避難させてくれないのか 渡利住民の悲痛な叫び  10月28日 対政府交渉

▽福島市・渡利地区の避難指定を見送り 住民が強く反発  10月8日 住民説明会

▽「避難の権利」を要求 福島県民が対政府交渉  7月19日 福島市内





 
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  1. 2011/11/28(月) 20:47:47|
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